頑張る・・らない | いざ、出陣!

頑張る・・らない

ある会話の中で、私が自分に対して「頑張ろう」とか「頑張らなくちゃ」と

口にしていると、一緒にいた友達が

「頑張ることがいいこととは限らないよ」と言った。
私は一瞬、意味がわからなかった。


-なぜ?- と思った。


しばらくの沈黙・・・



友達は私に「頑張りすぎるとしんどいよ。もっと楽に」
と言いたかったのだろうか。
私がそんなにも自分を追い込んでいるように見えたのだろうか。


それとも「頑張ればいいってもんじゃなくて、結果を出さなきゃ意味がない」
と言いたかったのだろうか。
私がそんなにもきれい事を言っているように聞こえたのだろうか。


その言葉の本当の意味を尋ねはしなかった。
彼の性格からして前者に違いない、と自分なりの勝手な解釈をして
「ふ~ん、なかなかいいこと言うね。そんな風には思わなかった。」と言った。
「だってそうでしょ。」と彼は言った。



別の友達とのある会話の中で、私がまた「頑張ろう」とか「頑張るからね」と
自分にも言い聞かせるように勝手に宣言していると、電話のむこうの友達が
「“頑張る”って口にせずに黙々とやる方がカッコイイと思う」と言った。
私はすぐに納得させられた。


-そうだ!- と思った。



何かの本で読んだことがある。
『本当に頑張っている人は、自分が頑張っていることに気づいていない。
 すべてを終えて振り返った時に初めて、頑張っていたことに気づく』と。




「頑張る」って何だろう?
人それぞれ感覚というか、基準は違うと思う。
私は安易に「頑張る」と言葉にしすぎるようだ。
まだ振り返るほど頑張っていないのに。
それ以前に、何に対して頑張ろうとしているのか
漠然すぎて自分でもよくわかっていない。


「頑張る」とは悪いことではないとは思う。
むしろ、いいことだ。
でも、友達の言葉は忘れずにいよう。